歩くと腰が痛くなるときに考えられること|休むと楽になる場合の注意点
歩いていると腰やお尻、脚が痛くなり、休むと楽になる。そんな症状で考えられる脊柱管狭窄症・股関節や足元の問題・筋肉の硬さなどを、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説。血管の病気との見分けの目安や、歩き続けるための工夫も紹介します。
監修:清水接骨院 院長 清水 正尊(柔道整復師)

この記事の要点
- 歩くと痛み、前かがみで休むと楽になる症状は、脊柱管狭窄症で多くみられる「間欠性跛行」の可能性がある
- 股関節の硬さや足元の荷重の偏りで、歩行のたびに腰が反って痛むケースも多い
- 脚の冷えや色の変化を伴う場合は血管の病気の可能性があり、医療機関での確認が必要
「歩いているとだんだん腰がつらくなる」
歩き始めは大丈夫なのに、しばらく歩くと腰やお尻、脚が痛くなり、立ち止まって休むとまた歩ける。買い物や散歩に出るのが億劫になる。そんな症状で来院される方が、清水接骨院では特にご高齢の方を中心に多くいらっしゃいます。
「歩くと痛い」腰痛には、いくつかの異なる背景が考えられます。この記事では代表的なものと、見分けの目安、歩き続けるための工夫を整理します。
考えられること1:脊柱管狭窄症による間欠性跛行
歩いていると脚に痛みやしびれ、重だるさが出て歩けなくなり、前かがみになって休むとまた歩けるようになる。この症状は「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれ、腰部脊柱管狭窄症で代表的にみられます。
腰を反らす姿勢で神経の通り道(脊柱管)が狭くなるため、立つ・歩く姿勢でつらくなり、前かがみや座位で楽になるのが特徴です。自転車は平気なのに歩くのはつらい、という方はこのタイプが疑われます。詳しくは脊柱管狭窄症のページ、間欠性跛行とは?をご覧ください。
考えられること2:股関節や足元の問題で腰が反る
股関節の前側が硬いと、歩くときに脚を後ろに振れず、その分を腰の反りで補うことになります。一歩ごとに腰を反らせて歩くため、歩くほど腰の負担が蓄積し、痛みが出ます。
また、扁平足や外側荷重など足元の荷重の偏りは、膝や股関節を通じて腰の使われ方を変えます。この場合、脊柱管狭窄症のような神経症状はなく、腰そのものの痛みや張りとして感じることが多いのが特徴です。
考えられること3:筋肉の硬さ・筋力の低下
お尻や太ももの筋肉が硬い、あるいは弱いと、歩行のたびに骨盤が不安定になり、腰の筋肉が代わりに働き続けます。運動不足や加齢で筋力が落ちた方に多くみられ、「歩くと腰が疲れる」「長く歩くと腰が重くなる」という訴えになります。
考えられること4:股関節や膝そのものの問題
変形性股関節症や変形性膝関節症では、歩行時の痛みが腰まで広がって感じられることがあります。脚の付け根や膝に痛みがある場合は、股関節痛のページ、膝の痛みのページも参考にしてください。
血管の病気との見分けに注意
脊柱管狭窄症と血管の病気は、対応が全く異なります。まず医療機関で原因を確認することをお勧めします。
歩き続けるための工夫
- 休みながら歩く:症状が出る前に前かがみで休み、また歩くことを繰り返します。歩かないでいると筋力が落ち、さらに歩けなくなるため、無理のない範囲で歩く総量を保つことが大切です。
- 杖やカートを使う:前かがみになれるシルバーカーや買い物カート、杖は、腰の反りを減らして歩きやすくします。
- 自転車を活用する:前かがみで乗れる自転車は、脊柱管狭窄症の方が移動を続けやすい手段です。
- 股関節の前側をゆるめる:股関節の前側の柔軟性が戻ると、腰を反らせずに歩きやすくなります。方法は状態に合わせて来院時にお伝えします。
- 靴を見直す:かかとが安定した靴を選び、足元の荷重の偏りが強い場合はインソールも検討します。
歩ける距離を保つために
歩くと腰が痛くなる症状は、原因によって対応が異なります。清水接骨院では、腰・股関節・足元の状態を全身で確認し、腰を反らせずに歩ける身体のバランスを整える施術と、歩き方の工夫をお伝えしています。医療機関で脊柱管狭窄症などの診断を受けている方は、その内容を伺ったうえで並行してできることをご提案します。
脊柱管狭窄症と歩行時の症状、高齢者に多い腰の悩みもあわせてご覧ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の症状の診断や治療効果を保証するものではありません。症状が強い場合や長く続く場合、しびれや筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関を受診してください。
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