腰痛時のセルフケア|自宅でできること・時期に合わせた考え方
腰痛のセルフケアは、痛みの時期と状態に合わせて選ぶことが大切です。急な痛みの時期・落ち着いてきた時期・慢性期それぞれでできること、温める・冷やすの考え方、お尻や股関節をゆるめる方法、避けたいことを、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。
監修:清水接骨院 院長 清水 正尊(柔道整復師)

この記事の要点
- セルフケアは「時期」と「状態」に合わせて選ぶ。急性期は無理をせず、慢性期は動かすことが中心
- 腰そのものより、お尻・太もも・股関節・背中をゆるめることが腰の負担軽減につながる
- 痛みやしびれが強くなるセルフケアは中止し、続く場合は身体の状態を確認してもらう
セルフケアは「時期」と「状態」で変わる
「腰痛にはこのストレッチ」と一律に言えないのは、腰痛の時期や状態によって、適したケアが異なるためです。急な痛みの直後に激しく動かすのは逆効果ですし、慢性期に安静を続けるのも回復を遅らせます。
この記事では、時期ごとのセルフケアの考え方と、清水接骨院で実際にお伝えしている基本的な方法を紹介します。いずれも、痛みやしびれが強くなる場合は中止してください。
急な痛みの時期(発症〜数日)
ぎっくり腰など急な痛みが出た直後は、無理に動かさないことが基本です。
- 楽な姿勢を見つけて休む(横向きで膝を曲げる、仰向けで膝の下にクッション)
- 強い炎症期は冷やすと楽になることがある(タオルで包んで15分程度)
- 起き上がりは横向きから、手で身体を押し上げる
- 何日も寝たきりにならず、痛みの範囲で家の中を歩く
詳しくはぎっくり腰になった直後の注意点をご覧ください。
落ち着いてきた時期(数日〜数週間)
痛みが落ち着いてきたら、少しずつ動かし始めます。この時期のポイントは「腰そのものより、腰の周りをゆるめる」ことです。
温めて血流を促す
入浴で身体を温めると筋肉がゆるみやすくなります。シャワーだけでなく湯船につかることをお勧めします。
お尻をゆるめる
仰向けで片方の膝を両手で抱え、胸のほうにゆっくり引き寄せます。お尻や腰の後ろが伸びる感覚があれば十分です。反対側も同様に、それぞれ20〜30秒ほど。お尻の硬さは腰の負担に直結するため、最も基本的なケアです。
股関節の前側をゆるめる
片膝立ちになり、後ろ側の脚の付け根を前に押し出すようにして、股関節の前側を伸ばします。腰を反らさないよう、お腹を軽く引き締めて行います。反り腰や、立っていると腰が痛む方に特に大切です。
背中を動かす
四つ這いで背中を丸める・反らすをゆっくり繰り返す(キャット&ドッグ)と、背中の動きが戻り、腰の負担が減ります。反らすときは腰ではなく胸を動かす意識で。
慢性期(数か月以上続く腰痛)
長く続く腰痛では、「動かす」ことがセルフケアの中心になります。
- 上記のストレッチを毎日の習慣にする
- 短い散歩など、無理のない範囲で身体を動かす時間を増やす
- 30分に一度は姿勢を変える
- 股関節と膝を曲げてしゃがむなど、腰に負担をかけない動作を身につける
- 睡眠の質を整える(寝具の見直し、就寝前のスマートフォンを控える)
詳しくは慢性腰痛とは?もご覧ください。
温める?冷やす?
一般に、発症直後の強い炎症期は冷やす、それ以降は温めて血流を促すのがよいとされています。ただし感じ方には個人差があるため、実際に楽になるほうを選んで構いません。慢性的な腰痛は、冷やすより温めるほうが楽になる方が多くいらっしゃいます。
避けたいセルフケア
- 痛みを我慢して行う激しいストレッチ
- 痛い場所を強く押す・もむ
- 腰を勢いよくひねって鳴らす
- 状態に合わない体操(ヘルニアの方の前屈の繰り返し、脊柱管狭窄症の方の強い後屈など)
- コルセットをつけ続ける
詳しくは腰痛でやってはいけないことをご覧ください。
セルフケアで変わらないとき
セルフケアは、身体の状態に合ったものを選んで初めて効果が出ます。自分の腰痛がどのタイプで、どこに負担が集まっているのかが分からないままでは、合わないケアを続けてしまうこともあります。
清水接骨院では、身体全体の状態を確認したうえで、その方に合ったセルフケアを施術と組み合わせてお伝えしています。腰痛のページもあわせてご覧ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の症状の診断や治療効果を保証するものではありません。症状が強い場合や長く続く場合、しびれや筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関を受診してください。
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