ぎっくり腰になった直後の注意点|冷やす?温める?動く?安静?
ぎっくり腰になった直後にどうすればよいか。楽な姿勢の取り方、冷やす・温めるの考え方、動いてよい時期の目安、受診が必要なサイン、繰り返さないために大切なことを、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。
監修:清水接骨院 院長 清水 正尊(柔道整復師)

この記事の要点
- 直後は楽な姿勢で無理をせず、脚の麻痺や排尿の異常など受診が必要なサインを確認する
- 最初の1〜2日は無理をしないが、何日も寝たきりにならず痛みの範囲で少しずつ動く
- 痛みが引いたあとに股関節や背中の硬さを整えることが、再発予防の鍵になる
ぎっくり腰になってしまったら
重い物を持ち上げた瞬間、くしゃみをした拍子、朝の洗顔で前かがみになったとき。突然、腰に強い痛みが走って動けなくなる「ぎっくり腰」は、誰にでも起こり得ます。
痛みが強い直後は、何をしてよいのか、何をしてはいけないのか分からず不安になるものです。この記事では、ぎっくり腰になった直後から数日間の過ごし方と、受診が必要なサインを整理します。
まず確認したい「受診が必要なサイン」
これらに当てはまらなければ、多くのぎっくり腰は数日から数週間で落ち着いていきます。
直後(当日〜1、2日)の過ごし方
楽な姿勢を見つける
無理にまっすぐ寝ようとせず、痛みが一番少ない姿勢を探します。横向きで膝を軽く曲げる、仰向けで膝の下にクッションを入れるなど、腰が反らない・丸まりすぎない姿勢が楽なことが多いです。
冷やす?温める?
発症直後の強い炎症期は、冷やすことで痛みがやわらぐ場合があります。タオルで包んだ保冷剤などを15分程度当て、感覚が鈍くなる前に外します。ただし感じ方には個人差があり、温めたほうが楽という方もいます。楽に感じる方を選び、判断に迷うときはご相談ください。
動くときはゆっくり
起き上がるときは横向きになってから手で身体を押し上げ、腹筋で跳ね起きないようにします。トイレなど必要な移動は、痛みの範囲でゆっくり行います。
市販の痛み止めや湿布について
一時的に使うことで動きやすくなる場合があります。持病や服薬中の薬がある方は、薬剤師や医師に相談してください。
2〜3日目以降の過ごし方
寝たきりにならない
かつては「ぎっくり腰は安静」とされていましたが、現在は、痛みの強い最初の1〜2日を過ぎたら、痛みの範囲で少しずつ動くほうが回復が早いと考えられています。何日も寝て過ごすと筋肉が硬くなり、かえって長引きます。
動作の工夫
- 前かがみを避け、しゃがむときは膝と股関節を曲げる
- 物を持つときは身体に近づける
- 長時間同じ姿勢を続けず、こまめに姿勢を変える
- 咳やくしゃみは、壁や机に手をついて腰への衝撃を減らす
温めて血流を促す
痛みが落ち着いてきたら、入浴などで温めて血流を促すと、筋肉の硬さがやわらぎやすくなります。
痛みが引いたあとが大切
ぎっくり腰を繰り返す方の多くは、「痛みが引いた=治った」と考え、腰に負担が集まる身体の使い方をそのままにしています。しかし、ぎっくり腰の背景には、股関節や背中の硬さなど腰以外の場所の問題が潜んでいることがほとんどです。
痛みが落ち着いたこの時期に、身体全体の状態を確認し、腰の肩代わりをしてくれる場所を整えておくことが、再発を防ぐ最大のポイントです。
ぎっくり腰の施術について
清水接骨院では、痛みが強い時期は楽な姿勢で腰以外の緊張をやさしくゆるめ、落ち着いてきたら股関節や背中の動きを引き出して、再発しにくい身体づくりをお手伝いしています。強く押したり、無理に動かしたりすることはありません。
詳しくはぎっくり腰のページをご覧ください。ご来院が難しいほど痛みが強い場合は、まずお電話やLINEで状況をお知らせください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の症状の診断や治療効果を保証するものではありません。症状が強い場合や長く続く場合、しびれや筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関を受診してください。
この記事に関連する症状ページ
関連するコラム
コラム一覧
セルフケア腰痛でやってはいけないこと|悪化させやすい7つの習慣
腰痛のときに良かれと思ってやっていることが、かえって痛みを長引かせていることがあります。長期の安静、痛い場所を強くもむ、無理なストレッチ、コルセットへの依存など、避けたい7つの習慣と代わりにできることを、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。
腰痛朝起きたときに腰が痛い原因|寝具・寝姿勢・起き上がり方の見直し
朝、起き上がるときに腰が痛い、動き出すと楽になる。その理由として考えられる寝具・寝姿勢・起き上がり方・筋肉の硬さ・椎間板の状態を、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説。朝の腰痛を減らす工夫と、受診の目安も紹介します。
セルフケア腰痛時のセルフケア|自宅でできること・時期に合わせた考え方
腰痛のセルフケアは、痛みの時期と状態に合わせて選ぶことが大切です。急な痛みの時期・落ち着いてきた時期・慢性期それぞれでできること、温める・冷やすの考え方、お尻や股関節をゆるめる方法、避けたいことを、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。
身体の仕組み背骨と骨盤のしくみ|腰に負担が集まる理由を「身体のつながり」から理解する
背骨のS字カーブ、骨盤の傾き、股関節と胸椎の役割、「腰は動きすぎてはいけない場所」という考え方。腰痛・坐骨神経痛・肩こり・膝の痛みを身体全体のつながりから理解するための基礎知識を、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。


