慢性腰痛とは?急性腰痛との違いと、長引く痛みとの付き合い方
3か月以上続く腰痛は「慢性腰痛」と呼ばれます。急性腰痛との違い、画像検査で異常がなくても痛みが続く理由、痛みと活動の関係、長引く腰痛と付き合うための考え方を、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。
監修:清水接骨院 院長 清水 正尊(柔道整復師)

この記事の要点
- 慢性腰痛は一般に3か月以上続く腰痛を指し、急性腰痛とは対応の考え方が異なる
- 画像検査の変化と痛みの強さは必ずしも一致せず、身体の使い方・筋肉の状態・生活要因が重なって続く
- 痛みを恐れて動かないことが慢性化を助長するため、痛みの範囲で活動を保つことが大切
慢性腰痛とは
腰痛は、続いている期間によって分けて考えられることがあります。発症から4週間程度までを「急性腰痛」、3か月以上続くものを「慢性腰痛」と呼ぶのが一般的です(その間は亜急性と呼ばれることもあります)。
急性腰痛の多くは、数日から数週間で自然に軽くなっていきます。一方、慢性腰痛は、痛みそのものが長く続くだけでなく、痛みをかばう動きや、痛みへの不安、活動量の低下などが重なり、「痛みが続く状態」が定着してしまっていることが特徴です。
急性腰痛と慢性腰痛の違い
急性腰痛
ぎっくり腰のように、動作をきっかけに急に起こる痛みです。筋肉や靭帯、関節などに急な負担がかかって起こると考えられ、多くは時間とともに回復します。痛みの強い時期は無理をせず、落ち着いたら少しずつ動くことが基本です。詳しくはぎっくり腰のページをご覧ください。
慢性腰痛
はっきりしたきっかけがないまま続く、または急性腰痛のあとも痛みが残り続けるものです。組織の損傷が治っているはずの時期を過ぎても痛みが続く場合、痛みの原因は「傷」ではなく、身体の使い方や筋肉の状態、神経が痛みを感じやすくなっている状態、生活の要因などにあると考えられます。
「検査で異常なし」なのに痛いのはなぜ?
慢性腰痛の方の多くは、整形外科でレントゲンやMRIを撮り、「異常なし」または「年齢相応の変化」と言われた経験があります。これは、腰痛の原因が画像に写る骨や椎間板の変化ではなく、写らない筋肉・筋膜・関節の動き・身体の使い方にあることが多いためです。
逆に、画像でヘルニアや狭窄などの変化があっても、痛みのない人は多くいます。画像の変化と痛みの強さは必ずしも一致しないことが知られており、「異常なし」は「重大な病気は見つからなかった」という安心材料として受け止めてよいと考えられます。
慢性腰痛が続く仕組み
慢性腰痛には、いくつかの要因が重なっています。
- 身体の使い方の偏り:股関節や背中の動き不足を腰が肩代わりし、腰に負担が集まり続ける
- 筋肉・筋膜の慢性的な硬さ:血流が滞り、少しの動きでも痛みを感じやすくなる
- かばう動きの定着:痛みを避ける動き方が癖になり、新たな負担を生む
- 痛みへの不安と活動量の低下:「動くと痛くなる」という不安から動かなくなり、筋力や柔軟性が低下する
- 睡眠不足・ストレス:痛みを強く感じやすくする
これらは互いに影響し合い、痛みが続く状態を固定します。どこか一つを変えるだけでも、循環を断ち切るきっかけになります。
慢性腰痛と付き合うための考え方
痛みを恐れすぎない
慢性腰痛では、「痛み=身体が壊れているサイン」とは限りません。動作に伴う痛みを恐れて動かないでいると、身体はさらに硬くなり、痛みが続きます。痛みの範囲で動くことは、多くの場合、回復を助けます。
「治す」より「付き合い方を変える」
長く続いた痛みは、一度で消えるものではありません。痛みの波を知り、痛みが出やすい動作や時間帯を把握し、負担を減らす工夫を積み重ねることで、痛みの程度や頻度は変わっていきます。
身体の使い方を変える
腰に負担が集まる仕組みを変えることが、慢性腰痛への根本的なアプローチです。股関節や背中の動きを取り戻し、日常の癖を見直すことで、腰の負担は減らせます。
医療機関で確認すべき変化
長引く腰痛のご相談
清水接骨院には、何年も腰痛と付き合ってきた方が多く来院されています。身体全体の状態を確認し、腰に負担が集まる理由に働きかける施術と、日常での付き合い方を一緒に考えていきます。
慢性腰痛のページ、腰痛が長引く原因とは?もあわせてご覧ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の症状の診断や治療効果を保証するものではありません。症状が強い場合や長く続く場合、しびれや筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関を受診してください。
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