腰痛でやってはいけないこと|悪化させやすい7つの習慣
腰痛のときに良かれと思ってやっていることが、かえって痛みを長引かせていることがあります。長期の安静、痛い場所を強くもむ、無理なストレッチ、コルセットへの依存など、避けたい7つの習慣と代わりにできることを、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。
監修:清水接骨院 院長 清水 正尊(柔道整復師)

この記事の要点
- 痛みが強い時期を過ぎたら、長期間の安静はかえって回復を遅らせると考えられている
- 痛い場所を強くもむ、自己流の激しいストレッチ、腰を鳴らす動作は悪化の原因になりやすい
- しびれ・筋力低下・排尿の異常を伴う腰痛を自己判断で放置しないことが最も重要
良かれと思ってやっていることが逆効果に
腰痛になると、多くの方が自分なりの対処をします。安静にする、強くもむ、ストレッチをする、コルセットをつける。どれも一見正しそうですが、やり方や時期を間違えると、痛みを長引かせたり悪化させたりすることがあります。
この記事では、清水接骨院で実際によくお聞きする「腰痛を悪化させやすい習慣」を7つ取り上げ、代わりにできることをお伝えします。
1. 痛みが落ち着いても安静を続ける
ぎっくり腰など急な痛みの直後1〜2日は無理をしないことが大切ですが、その後も長期間寝て過ごすと、筋肉が硬くなり、筋力も落ちて、かえって回復が遅れると考えられています。
代わりに:痛みの強い時期を過ぎたら、痛みの範囲で少しずつ動きましょう。短い散歩や、家の中を歩くだけでも回復を助けます。
2. 痛い場所を強くもむ・押す
痛い腰を強くもんだり、ゴルフボールなどで強く押したりすると、その場は楽に感じても、筋肉が防御的に緊張してかえって硬くなることがあります。炎症のある時期に強い刺激を加えると、痛みが増すこともあります。
代わりに:痛い場所そのものより、お尻や太もも、股関節まわりをやさしくゆるめるほうが、腰の負担は減りやすくなります。
3. 自己流の激しいストレッチ
「腰痛にはストレッチ」と、痛みを我慢して腰を反らせたり、勢いをつけて前屈したりするのは危険です。とくに椎間板ヘルニアがある方が前屈を繰り返す、脊柱管狭窄症の方が腰を強く反らせるなど、状態に合わないストレッチは症状を強めます。
代わりに:痛みの出ない範囲で、ゆっくり呼吸をしながら行うのが基本です。自分の状態に合った方法は、身体を確認したうえで選ぶことをお勧めします。
4. 腰を自分で鳴らす
腰をひねってボキッと鳴らす癖のある方がいます。一時的にすっきりした感じがしますが、関節や靭帯に繰り返し負担をかけ、不安定さを招くことがあります。鳴らさないと落ち着かない、という状態は避けたいものです。
代わりに:腰をひねりたくなるのは、背中や股関節の動きが足りないサインかもしれません。背中を大きく動かす、股関節を回すなど、腰以外を動かしてみましょう。
5. コルセットに頼り続ける
痛みが強い時期の一時的なコルセットは、動きやすくなる助けになります。しかし長期間つけ続けると、腰を支えるお腹や背中の筋肉が働きにくくなり、外したときに不安定さや痛みを感じやすくなります。
代わりに:痛みが落ち着いてきたら、少しずつ外す時間を増やしましょう。医療機関で処方されている場合は、その指示を優先してください。
6. 腰を丸めて重い物を持つ
腰を丸めて手だけで持ち上げる動作は、椎間板や腰の靭帯に大きな負担をかけ、ぎっくり腰の典型的なきっかけになります。軽い物でも、身体から離れた位置で持つと負担は増えます。
代わりに:膝と股関節を曲げてしゃがみ、物を身体に近づけてから、脚の力で立ち上がります。
7. しびれや異常を「様子見」で放置する
腰痛に加えて、脚のしびれや筋力低下、排尿・排便の異常、発熱などがある場合、それは「腰痛」の範囲を超えている可能性があります。市販の湿布や痛み止めで様子を見ているうちに、対応が遅れることは避けなければなりません。
「やらないこと」を決めるだけでも変わる
腰痛への対処は、何かを「する」より、悪化させることを「しない」だけで変わることがあります。そのうえで、痛みが続く場合は、腰に負担が集まる理由を身体全体から確認することが大切です。
清水接骨院では、身体の状態に合わせた施術と、ご自身の状態に合ったセルフケアの方法をお伝えしています。腰痛時のセルフケア、腰痛のページもあわせてご覧ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の症状の診断や治療効果を保証するものではありません。症状が強い場合や長く続く場合、しびれや筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関を受診してください。
この記事に関連する症状ページ
関連するコラム
コラム一覧
セルフケア腰痛時のセルフケア|自宅でできること・時期に合わせた考え方
腰痛のセルフケアは、痛みの時期と状態に合わせて選ぶことが大切です。急な痛みの時期・落ち着いてきた時期・慢性期それぞれでできること、温める・冷やすの考え方、お尻や股関節をゆるめる方法、避けたいことを、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。
ぎっくり腰ぎっくり腰になった直後の注意点|冷やす?温める?動く?安静?
ぎっくり腰になった直後にどうすればよいか。楽な姿勢の取り方、冷やす・温めるの考え方、動いてよい時期の目安、受診が必要なサイン、繰り返さないために大切なことを、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。
腰痛腰痛が長引く原因とは?痛みが続く5つの理由と見直したいこと
湿布や痛み止めでしのいでも腰痛が長引くのはなぜか。筋肉の硬さ、股関節や背中の動き不足、かばう癖、生活習慣など、腰痛が続く5つの理由と、見直したいポイントを足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。
腰痛朝起きたときに腰が痛い原因|寝具・寝姿勢・起き上がり方の見直し
朝、起き上がるときに腰が痛い、動き出すと楽になる。その理由として考えられる寝具・寝姿勢・起き上がり方・筋肉の硬さ・椎間板の状態を、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説。朝の腰痛を減らす工夫と、受診の目安も紹介します。



