変形性股関節症と日常生活の注意点|靴下・爪切り・階段で股関節を守る工夫
足立区扇の清水接骨院が、変形性股関節症と日常生活の注意点を解説します。靴下や爪切り、低い椅子、床からの立ち上がりなど深く曲げる動作の工夫、杖や手すりの使い方、歩く量の考え方、夜間痛など受診の目安までお伝えします。高野駅から徒歩5分です。
監修:清水接骨院 院長 清水 正尊(柔道整復師)

この記事の要点
- 変形性股関節症では股関節を深く曲げる・ひねる動作がつらくなりやすく、靴下や爪切り、床からの立ち上がりに工夫が役立つと考えられています。
- 補助具を使う、座面を高くするなどの工夫で、股関節を深く曲げずに済む場面を増やしていくことを目指します。
- 階段では手すりを痛む側の反対の手で握り、杖も反対の手に持つと、股関節にかかる負担を減らしやすいとされています。
- 夜間も強く痛む、急に歩けない、転倒後に体重をかけられない場合は、整形外科など医療機関での確認をおすすめします。
脚の付け根が痛くて、靴下をはくのがひと苦労。足の爪を切ろうとすると股関節が引っかかる。そんな毎日の小さな動作に困っていませんか。
医療機関で変形性股関節症と言われた方から、こうしたご相談をよくいただきます。痛みそのものよりも、生活のしづらさが気になるという声も多く聞かれます。
ここでは、股関節に負担が集まりにくい日常生活の工夫を整理します。あわせて、医療機関での確認が必要なサインもお伝えします。無理なくできそうなところから、ひとつずつ試してみてください。
変形性股関節症で日常生活がつらくなる理由
股関節は、太ももの骨の先端が骨盤のくぼみにはまる関節です。球のような形をしていて、曲げる・開く・ひねるといった動きができます。
変形性股関節症では、関節の軟骨がすり減り、関節の動く範囲が狭くなりやすいとされています。特に「深く曲げる」「内側にひねる」動きが出しにくくなることが多いと考えられています。
靴下をはく、爪を切る、低い椅子に座る、床から立ち上がる。これらはいずれも股関節を深く曲げる動作です。つらく感じるのは、関節の動きの制限や筋肉の張りが関係していると考えられています。
痛む動きを毎日無理に繰り返すと、股関節まわりの筋肉がさらに緊張しやすくなります。動き方そのものを見直すことが、負担を減らす近道になります。
靴下・爪切りなど「深く曲げる」動作の工夫
まずは、股関節を深く曲げずに済む方法を考えてみましょう。道具や姿勢を少し変えるだけで、楽になることがあります。
- 椅子に座り、痛む側の足を反対側の膝の上にのせる(あぐらに近い形)
- 足を組むのがつらいときは、低い台に足をのせて高さを出す
- ソックスエイド(靴下をはく補助具)や柄の長い靴べらを使う
- 爪切りは入浴後、爪がやわらかいときに行う
- 前かがみになるときは背中を丸めず、股関節から上体を倒す
痛みが出る角度を知り、その手前で止める意識も大切です。反動をつけて無理に伸ばすことは避けたほうがよいとされています。
床からの立ち上がり・低い椅子を見直す
低い場所からの立ち上がりは、股関節にかかる負担が大きくなりやすい動作です。床座りが多い方は、椅子中心の生活に切り替える工夫も一つの方法です。
- 1椅子の座面は、膝より股関節がやや高くなる高さを目安にする
- 2低いソファや座椅子は、クッションを足して高さを補う
- 3立ち上がるときは浅く座り直し、片足を少し後ろへ引く
- 4テーブルや肘掛けに手をつき、腕の力も使って立つ
- 5布団からの起き上がりは、横向きになってから手をついて起きる
トイレや浴室も見直したい場所です。便座の高さを補う補高便座や、浴槽の出入りに使う手すりも選択肢になります。
階段・段差での手すりと杖の使い方
階段や段差では、片脚に体重が集中します。手すりや杖を上手に使うと、股関節にかかる負担を分散しやすくなります。
- 階段を上るときは痛くない側の脚から、下りるときは痛む側の脚から出すのが一般的な目安です
- 手すりは、痛む側とは反対の手で握ります
- 杖も痛む側とは反対の手に持ち、痛む脚と同じタイミングで前に出します
- 杖の長さは、握りが手首の高さにくるくらいが目安とされています
杖は「弱くなった証拠」ではなく、歩ける範囲を保つための道具です。膝のつらさも重なっている方は、階段の上り下りで膝が痛むとき|下りで痛む理由と負担を減らす歩き方もあわせてご覧ください。
歩きすぎと動かなさすぎ、どちらも避ける
痛いからと動かずにいると、お尻や太ももの筋力が落ちやすくなります。一方で、痛みを我慢して歩き続けると、負担が積み重なります。
目安になるのは、翌日に痛みや違和感が残らない範囲という考え方です。同じ30分でも、続けて歩くより途中で休む方が楽な場合もあります。
- 買い物は一度にまとめず、回数を分ける
- 長く歩く日は、休める場所をあらかじめ決めておく
- 椅子に座ったままの脚の運動や、水中歩行も選択肢になります
- 靴はかかとが安定し、クッション性のあるものを選びます
股関節は骨盤や腰とつながって動きます。仕組みを知りたい方は、背骨と骨盤のしくみ|腰に負担が集まる理由を知るが参考になります。
受診の目安と、医師が判断すること
変形性股関節症の進み具合や、手術を含む今後の方針は、画像検査などをもとに医師が判断します。自己判断で様子を見続けないことが大切です。
脚の付け根の痛みは、股関節以外が関係していることもあります。女性に多い股関節の痛み|脚の付け根が痛いときに考えられることと受診の目安もご覧ください。
清水接骨院での考え方
清水接骨院(足立区扇、日暮里・舎人ライナー高野駅から徒歩5分)では、痛む股関節だけを見るのではなく、身体全体の状態を確認します。姿勢、関節の動き、筋肉の緊張、そして足元の荷重のかかり方まで確かめます。
股関節をかばう歩き方が続くと、腰や反対側の脚に負担が移ることがあります。負担が集まる理由に目を向け、日常動作の無理を減らしていくことを目指します。
施術は国家資格(柔道整復師)をもつ院長がすべて担当します。強く押したり、無理に身体を鳴らしたりしないソフトな手技で進めます。施術後には、ご自宅でできるセルフケアや生活の工夫もお伝えします。必要に応じて足の測定(フットプリント)やインソールのご相談も承ります。
医療機関での確認が必要と考えられる状態のときは、施術を行わず受診をおすすめしています。効果には個人差があります。くわしくは変形性股関節症のページと股関節痛のページをご覧ください。完全予約制ですので、まずはご連絡ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の症状の診断や治療効果を保証するものではありません。症状が強い場合や長く続く場合、しびれや筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関を受診してください。
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参考情報
このページの一般的な説明は、公的機関・学会が公開している次の情報を参考にしています。症状の判断や診断については、医療機関にご相談ください。
- 変形性股関節症/ 公益社団法人 日本整形外科学会「症状・病気をしらべる」
最終確認日:2026年8月31日
