女性に多い股関節の痛み|脚の付け根が痛いときに考えられることと受診の目安
脚の付け根が痛い、靴下がはきにくいといったお悩みは女性に多いとされています。臼蓋形成不全や変形性股関節症など、股関節の痛みで考えられることと、和式生活の見直し、受診の目安を足立区扇・高野駅すぐの清水接骨院がわかりやすく解説します。
監修:清水接骨院 院長 清水 正尊(柔道整復師)

この記事の要点
- 脚の付け根の痛みは女性に多いとされ、骨盤の形や出産、ホルモンの変化が関係すると考えられています。
- 臼蓋形成不全は骨盤側の受け皿が浅い状態で、変形性股関節症へつながることがあるとされています。
- 靴下がはきにくい、足の爪が切りにくいといった動作の変化は、股関節の動く範囲が狭くなるサインです。
- 床座りを避けていすの生活に変えるなど、股関節を深く曲げる場面を減らす工夫が役立つと考えられています。
「靴下をはくときに脚の付け根が痛む」「足の爪が切りにくくなった」。こうしたお悩みで相談に来られる方は少なくありません。特に女性に多くみられるとされています。
はじめは「少し歩きすぎたのかな」と思う程度です。ところが数か月たっても引かない。かえって階段や坂道でつらくなる。そんな経過をたどることもあります。
股関節は身体の奥にある関節です。そのため痛む場所がはっきりせず、腰やお尻、膝の痛みとして感じることもあります。ここでは脚の付け根が痛むときに考えられることを、順に整理していきます。
脚の付け根が痛むとき、どこに負担がかかっているのか
股関節は、骨盤側のくぼみ(臼蓋)に、太ももの骨の丸い先端(大腿骨頭)がはまり込む形をしています。ボールと受け皿のような構造です。
この関節は上半身の重さを支えます。さらに歩く、しゃがむ、またぐといった大きな動きも担います。支える役割と動く役割を同時に果たすため、負担が集まりやすい場所と考えられています。
脚の付け根の痛みでは、次のような部位が関係していることがあります。
- 関節そのもの(軟骨や関節を包む膜)
- 股関節まわりの筋肉や腱の緊張
- お尻の奥の筋肉と神経の関わり
- 腰や骨盤からの影響
お尻から脚にかけて痛む場合は、坐骨神経痛でお尻が痛む理由|お尻の奥の筋肉と神経の関係もあわせてご覧ください。
女性に股関節の痛みが多いとされる理由
女性の骨盤は、男性に比べて横に広い傾向があるとされています。そのため脚の付け根にかかる力の向きが変わりやすいと考えられています。
また、妊娠や出産の時期には骨盤まわりの靱帯がゆるみやすくなります。育児中は抱っこで片側に体重を預ける姿勢も増えます。
さらに、閉経前後のホルモンの変化は、骨や筋肉の状態に影響するといわれています。こうした要素が重なることで、股関節に負担が集まりやすくなると考えられています。
骨盤と背骨の関係については背骨と骨盤のしくみ|腰に負担が集まる理由を知るでも紹介しています。
臼蓋形成不全と変形性股関節症
日本人女性の股関節の不調では、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)が関係することがあるとされています。これは骨盤側の受け皿が浅めの状態を指します。
受け皿が浅いと、体重を支える面積が狭くなります。その分、限られた部分に力が集中しやすいと考えられています。若い頃は気にならなくても、中年以降に痛みとして現れることがあります。
この状態が続くと、関節の軟骨がすり減り、変形性股関節症へ進むことがあるとされています。変形性股関節症では、動き始めの痛み、長く歩いたあとの痛み、関節の動く範囲の制限などがみられます。
ただし、これらはレントゲンなどの画像検査をもとに、医師が判断する内容です。接骨院で病名を決めることはできません。
「靴下がはきにくい」は見逃したくないサイン
痛み以外にも、確認しておきたい変化があります。次の項目に心当たりはないでしょうか。
- 1靴下をはく、足の爪を切る動作がしづらい
- 2和式トイレやしゃがむ姿勢がつらい
- 3足を組みにくい、あぐらがかきにくい
- 4歩幅が狭くなった、歩くと身体が左右に揺れる
- 5立ち上がりの最初の数歩がつらい
これらは股関節の動く範囲が狭くなってきたサインと考えられています。痛みよりも先に、動かしにくさとして気づく方もいます。
階段の下りでつらさを感じる場合は、膝もかばっているかもしれません。階段の上り下りで膝が痛むとき|下りで痛む理由と負担を減らす歩き方も参考になります。
和式の生活習慣を見直してみる
股関節は、深く曲げる動作で負担が増えやすいとされています。日常の中に、その動作が隠れていないか見直してみましょう。
- 床に座る生活を、いすとテーブルに変える
- 布団からベッドにして、起き上がりを楽にする
- 低いソファや座椅子を避ける
- 玄関に腰かけて靴をはけるいすを置く
- 浴槽の出入りに手すりや浴室用のいすを使う
急にすべてを変える必要はありません。1つずつで十分です。長く歩く日は、途中で腰かける時間をつくると負担が分散しやすくなります。
体重の管理も、股関節にかかる負担を考えるうえで大切とされています。無理な減量ではなく、歩く習慣や食事の見直しから始めるとよいでしょう。
医療機関での確認をお勧めする場合
脚の付け根の痛みには、医療機関での確認が必要な状態も含まれます。自己判断で様子を見続けないことが大切です。
画像検査を受けておくと、股関節の形や軟骨の状態が分かります。その情報があると、日常生活で気をつけたい点も整理しやすくなります。
清水接骨院での考え方
清水接骨院(足立区扇2-35-8)では、痛む場所だけを見るのではなく、身体全体の状態を確認します。姿勢、骨盤のバランス、関節の動く範囲、筋肉の緊張、そして足元の荷重のかかり方まで順に確認していきます。
股関節は、腰と膝の間にある関節です。腰の硬さや足首の使い方が、脚の付け根に負担を集めていることもあります。この動きのつながりを踏まえ、負担が集まる理由に働きかける施術を目指します。
施術は、強く押したり無理に身体を鳴らしたりしないソフトな手技です。院長の清水正尊が、国家資格の柔道整復師としてすべての施術を担当します。施術後には、生活の中でできるセルフケアや動作のコツもお伝えします。効果には個人差があります。
足元の影響が大きいと考えられる場合は、フットプリントによる足の測定や、インソールのご相談も承っています。医療機関での確認が必要な状態と考えられるときは、施術を行わず受診をお勧めしています。
当院は完全予約制です。日暮里・舎人ライナーの高野駅から徒歩5分、扇大橋駅から徒歩6分です。脚の付け根のつらさが続く方は、股関節痛のページと変形性股関節症のページもあわせてご覧ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の症状の診断や治療効果を保証するものではありません。症状が強い場合や長く続く場合、しびれや筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関を受診してください。
この記事に関連する症状ページ
関連するコラム
コラム一覧参考情報
このページの一般的な説明は、公的機関・学会が公開している次の情報を参考にしています。症状の判断や診断については、医療機関にご相談ください。
- 変形性股関節症/ 公益社団法人 日本整形外科学会「症状・病気をしらべる」
最終確認日:2026年8月31日




