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清水接骨院
身体の仕組み公開 更新 約7分で読めます

手首の親指側が痛い|腱鞘炎(ドケルバン病)と手の使い方の見直し

手首の親指側が痛い方へ。腱鞘炎(ドケルバン病)の仕組み、抱っこやスマホ・家事での負担、手首と肘・肩のつながり、受診の目安を足立区扇の清水接骨院がやさしく解説します。

監修:清水接骨院 院長 清水 正尊(柔道整復師)

パソコン作業中に肩を押さえる男性(イメージ)

この記事の要点

  • 手首の親指側の痛みは、親指を動かす腱と腱鞘のこすれが関係すると考えられています
  • 抱っこ・スマホ・家事など、親指と手首をひねる動きの積み重ねが負担になりやすいとされています
  • 手首だけでなく肘・肩・姿勢のつながりを含めて身体の状態を確認することが大切です
  • 強い腫れ、指のしびれ、転倒後の痛みなどは、まず医療機関で確認することをおすすめします

ペットボトルのふたを開けるとき、手首の親指側にズキッと痛みが走る。赤ちゃんを抱き上げた瞬間に、手首が「ピキッ」として思わず声が出る。こうしたお悩みで来院される方は、決して少なくありません。

手首の親指側の痛みは、骨折のようにはっきりした出来事がなく、いつの間にか始まることが多いものです。そのため「そのうち治るだろう」と様子を見ているうちに、数週間、数か月と長引いてしまう方もいらっしゃいます。家事も育児も仕事も、手を休めるのが難しいという事情も重なります。

この記事では、手首の親指側が痛くなる仕組みと、日常のどんな場面で負担がかかりやすいか、そして手首だけでなく肘や肩とのつながりについて、できるだけやさしくご説明します。医療機関での確認が必要なサインもあわせてお伝えします。

手首の親指側が痛むとき、何が起きていると考えられるか

親指を動かす筋肉は、実は前腕(肘から手首までの部分)にあります。そこから細いひも状の「腱(けん)」が伸びて、手首を通り、親指の骨につながっています。

この腱が手首のところで浮き上がらないよう、トンネルのように包んでいるのが「腱鞘(けんしょう)」です。腱は腱鞘の中をすべるように動きます。

親指を繰り返し使ったり、手首を小指側に強く曲げたりする動きが続くと、腱と腱鞘のこすれが増えます。その結果、腱鞘が厚くなったり、腱がむくんだりして、すべりが悪くなることがあります。これが腱鞘炎と呼ばれる状態で、手首の親指側に起こるものは「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」と呼ばれています。

特徴としては、次のような訴えがよく聞かれます。

  • 手首の親指側の、骨が出っ張ったあたりを押すと痛い
  • 親指を内側に握りこんで手首を小指側に倒すと、強く痛む
  • タオルをしぼる、ふたを開ける、ドアノブを回す動作がつらい
  • 腫れぼったさや、動かすときの引っかかり感がある

ただし、手首の痛みの原因はこれだけではありません。関節そのものの問題や、骨の障害、神経の問題が関わっていることもあります。自己判断で決めつけず、状態を確認することが大切だと考えられています。

親指と手首を使いすぎやすい、日常の場面

腱鞘炎は「特別な運動をしている人の悩み」と思われがちですが、実際には日常生活の積み重ねで起こることが多いとされています。思い当たる場面がないか、振り返ってみてください。

  1. 1赤ちゃんの抱っこ。首がすわる前は頭を支えるため、親指を開いて手のひら全体で支えます。この姿勢が長く続きます。
  2. 2授乳やおむつ替え。中腰で手首をひねる動きが一日に何度も繰り返されます。
  3. 3スマートフォンの操作。片手持ちで親指だけを動かし続けると、親指の付け根に負担が集まります。
  4. 4パソコン作業。マウスのクリックやトラックパッドの操作で、手首が反った状態が続きます。
  5. 5家事。包丁、フライパン、雑巾しぼり、洗濯物を干す動作など、親指でつまんで支える場面が多くあります。
  6. 6介護。身体を支える、起こすといった動作で、手首に大きな力がかかります。

特に産後の時期は、ホルモンの影響で関節や靭帯がゆるみやすいことに加え、慣れない抱っこが一日中続きます。手首の痛みと腰や骨盤の不調が同時に出る方もいらっしゃいます。この時期の身体の変化については産後の腰痛はいつまで続く?原因と抱っこ・授乳で腰を守るコツ|足立区もあわせてご覧ください。

手首だけの問題とは限りません

痛むのは手首でも、負担が生まれている場所は別にあることがあります。身体はいくつもの関節が連動して動いており、これを「運動連鎖」と呼びます。

たとえば、猫背で肩が前に出た姿勢では、腕全体が内側にねじれます。すると肘から先も回りにくくなり、その分を手首でカバーしようとします。結果として、手首に余計なひねりが加わります。

また、肩や肩甲骨が動きにくいと、物を取るときに腕を大きく使えません。そのぶん手先で細かく調整することになり、親指まわりの筋肉が働きっぱなしになります。

肘の外側の痛みも、同じような背景から起こることがあります。手首と肘は同じ筋肉でつながっているためです。詳しくはテニスをしないのにテニス肘?家事・パソコンで肘の外側が痛む理由と対策でご説明しています。

さらに、長時間のスマートフォン操作は首や肩の緊張にもつながります。首・肩の負担については肩こり・首の痛みとスマホ・デスクワーク|頭の位置が変える負担もご参考ください。

医療機関での確認をおすすめする場合

当院では、医療機関での確認が必要と判断した場合、施術を行わずに受診をおすすめしています。安心して身体を預けていただくための考え方です。

自宅でできる、手首の休め方と工夫

腱鞘炎は「使い方」と深く関わるため、休ませる時間をつくることが大きな意味を持つと考えられています。

痛みが強い時期

  • 痛む動作を一時的に減らします。特に、ふたを開ける、しぼる動作は避けます
  • 腫れや熱感があるときは、保冷剤をタオルで包み10分程度冷やします
  • 市販のサポーターで親指と手首の動きを軽く制限するのも一つの方法です

落ち着いてきた時期

  • 入浴時に前腕をゆっくりもみほぐします。強く押す必要はありません
  • 指を広げたり閉じたりを、痛みのない範囲でゆっくり繰り返します
  • 肘から先を内外にひねる動きを、無理のない範囲で行います

道具と使い方の工夫

  • 抱っこのとき、親指だけで支えず手のひら全体と前腕で受け止めます
  • 抱っこひもやクッションを活用し、腕の負担を分散します
  • スマートフォンは両手で持ち、反対の人差し指で操作します
  • ふたは滑り止めシートやオープナーを使います
  • 買い物袋は指で持たず、肘にかけるか肩掛けバッグにします
  • マウスは手首を浮かせず、前腕ごと動かすようにします

これらは小さな工夫ですが、一日に何十回と繰り返す動作だからこそ、積み重なる差は大きいと考えられています。なお、効果には個人差があります。

痛みを我慢し続けないことの大切さ

手首の痛みをかばうと、反対の手ばかり使うようになります。すると今度は反対側に負担が移ることがあります。また、肩や首をすくめて力を逃がす癖がつき、肩こりや背中の張りにつながる方もいらっしゃいます。

「このくらいで相談してよいのだろうか」と迷われる方も多いのですが、早い段階で身体の状態を確認しておくことは、長引かせないために大切だとされています。

清水接骨院での考え方

清水接骨院(足立区扇、日暮里・舎人ライナー高野駅から徒歩5分、扇大橋駅から徒歩6分)では、手首の親指側の痛みについて、痛む場所だけを診るのではなく、身体全体を確認することを大切にしています。

手首の動き、肘のひねり、肩甲骨の動き、姿勢、そして普段どのように手を使っているか。こうした点を一つずつ確認し、負担が集まっている理由を一緒に整理していきます。

施術は、強く押したり無理に身体を鳴らしたりしないソフトな手技です。筋膜や筋肉の緊張、骨格・骨盤のバランス、運動連鎖の考え方をもとに、身体が動きやすい状態を目指します。院長が国家資格(柔道整復師)を持ち、施術歴30年以上、累計10万件を超える経験のなかで、すべての施術を担当しています。

施術後には、ご自宅でできるセルフケアや、手の使い方・道具の工夫についてもお伝えします。産後の方には、抱っこの姿勢や骨盤まわりの負担についてもあわせてご相談いただけます。完全予約制ですので、落ち着いた環境でお話をうかがいます。

手首や肘の痛みでお困りの方は肘・手首の痛みのページを、産後の身体の不調が気になる方は産後の腰痛・骨盤の不調のページもあわせてご覧ください。なお、効果には個人差があります。気になる症状があるときは、まず医療機関で確認いただくことをおすすめします。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の症状の診断や治療効果を保証するものではありません。症状が強い場合や長く続く場合、しびれや筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関を受診してください。

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参考情報

このページの一般的な説明は、公的機関・学会が公開している次の情報を参考にしています。症状の判断や診断については、医療機関にご相談ください。

最終確認日:2026年8月31日

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