肩こり・首の痛みとスマートフォン・デスクワーク|頭の位置が変える首肩の負担
スマートフォンやパソコンで頭が前に出ると、首と肩の筋肉にかかる負担は何倍にもなります。肩こり・首の痛み・ストレートネックの共通の背景、画面の高さと座り方の整え方、肩甲骨を動かす習慣、注意が必要なサインを、足立区扇の清水接骨院の院長(柔道整復師)が解説します。
監修:清水接骨院 院長 清水 正尊(柔道整復師)

この記事の要点
- 頭が前に出るほど首肩の筋肉の負担は増え、うつむく角度が大きいほど首への負荷は大きくなる
- 肩こり・首の痛みの土台は背中の丸まりと骨盤の傾きにあり、首肩だけをもんでも戻りやすい
- 画面を目の高さに近づける、骨盤を立てて座る、1時間に一度肩甲骨を動かすことが基本
「もんでも戻る」肩こりの理由
肩こりや首の痛みでマッサージを受けると、その場は楽になっても数日で戻ってしまう。そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
清水接骨院にご相談いただく首肩の不調の多くには、共通の背景があります。それは、スマートフォンやパソコンによって「頭が前に出た姿勢」が長時間続いていることです。
頭の位置が首肩の負担を決める
頭の重さは体重の約1割、成人で5kg前後あります。頭が背骨の真上にあれば、首の骨と靭帯が効率よく支えられますが、頭が前に出るほど、首と肩の筋肉が頭を引き止めるために働き続けなければなりません。
うつむく角度が大きくなるほど首にかかる負荷は増えると考えられており、スマートフォンをのぞき込む姿勢では、首に大きな負担が繰り返しかかることになります。この状態が毎日何時間も続けば、首や肩の筋肉が硬くなるのは自然なことです。
首肩の不調の「土台」は背中と骨盤にある
頭が前に出る姿勢は、首だけで起こっているわけではありません。
- 骨盤が後ろに倒れて座る
- 背中(胸椎)が丸まる
- 肩甲骨が外に開いて固定される
- その上で、視線を保つために頭が前に出る
つまり、頭が前に出るのは「結果」であり、土台は座り方や背中の状態にあります。首や肩をもむだけで戻ってしまうのは、この土台が変わっていないためです。ストレートネックのページで詳しく解説しています。
スマートフォンの使い方
- 目の高さに近づける:うつむく角度を減らすことが最も効果的です。肘を身体につけて支える、机に肘をつくなどして、画面を高く保ちます。
- 時間を区切る:長時間の連続使用を避け、20〜30分に一度は顔を上げて遠くを見る、首をゆっくり動かす時間をつくります。
- 寝ながら見ない:横になってスマートフォンを見る姿勢は、首をひねった状態を長時間続けることになります。
- 片手・片側に偏らない:いつも同じ手で持ち、同じ側に傾けて見る癖は、左右差のある首肩のこりにつながります。
デスクワークの環境
- 画面の高さ:画面の上端が目の高さか少し下になるよう調整します。ノートパソコンはスタンドで高さを上げ、外付けキーボードを使います。
- 骨盤を立てて座る:深く腰かけて骨盤を立てると、背中が伸び、頭が自然に背骨の上に戻ります。
- キーボードとマウスを身体に近づける:腕を前に伸ばした姿勢は肩甲骨を外に引き、首肩の負担を増やします。
- 画面までの距離:近すぎると頭が前に出やすくなります。腕を伸ばして指先が触れる程度の距離が目安です。
詳しくはデスクワークと腰痛もご覧ください。
肩甲骨を動かす習慣
首肩のこりを予防するうえで、肩甲骨を動かすことは非常に効果的です。
- 肩をすくめて、ストンと下ろす(5回)
- 両肩を後ろに大きく回す(5回)
- 両手を後ろで組み、胸を開いて肩甲骨を寄せる(10秒)
- 腕を大きく上げて、背伸びをする
1時間に一度、1分程度で十分です。「肩甲骨を動かす回数」を増やすことが、こりをためないコツです。
注意が必要なサイン
首肩の不調への清水接骨院の考え方
清水接骨院では、首や肩を強くもむのではなく、頭が前に出る土台になっている背中の丸まり、肩甲骨の動き、骨盤の傾きを整え、頭の位置が自然に戻るバランスをつくることを目指します。首をひねったり鳴らしたりする施術は行いません。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の症状の診断や治療効果を保証するものではありません。症状が強い場合や長く続く場合、しびれや筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関を受診してください。
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