半月板損傷と変形性膝関節症の違い|引っかかる痛みと歩き始めの痛みの見分け方
半月板損傷と変形性膝関節症の違いを、引っかかる痛みと歩き始めの痛みという症状の出方から解説します。両方が重なる場合や検査の目安、受診すべきサインも紹介。足立区扇の清水接骨院が膝の痛みでお悩みの方へお伝えします。
監修:清水接骨院 院長 清水 正尊(柔道整復師)

この記事の要点
- 半月板損傷は「引っかかる」「ひねると痛む」など動作の途中で出る痛みが多いとされています
- 変形性膝関節症は歩き始めや立ち上がりの痛み、動かすうちに軽くなる経過が特徴とされます
- 中高年では半月板の傷みと関節の変化が同時に起きていることも少なくないと考えられています
- 膝が伸びない・曲がらないロッキングや強い腫れがあるときは早めに医療機関での確認をおすすめします
「膝の中で何かが引っかかる感じがする」「歩き始めの数歩だけつらい」。ひとくちに膝の痛みといっても、出方は人によって大きく違います。そして、その出方の違いには理由があると考えられています。
膝の痛みでよく耳にするのが、半月板損傷と変形性膝関節症です。名前は知っていても、自分がどちらに近いのか分からないという方は多いものです。実際、両方が重なっている方も少なくありません。
このコラムでは、症状の出方の違い、両者が重なる背景、医療機関での検査、そして早めの受診が望ましいサインを整理してお伝えします。足立区扇の清水接骨院にも、膝の違和感を抱えたまま長く過ごしてこられた方が来院されます。まずは、ご自身の膝で何が起きているのかを知ることから始めてみましょう。
半月板と関節軟骨、それぞれの役割
膝の関節には、太ももの骨とすねの骨の間に半月板というC字型の軟骨組織があります。内側と外側に1枚ずつあり、体重のクッションと、関節を安定させる役割を担っているとされています。
一方、骨の表面を覆っているのが関節軟骨です。つるつるとした滑らかな層で、関節の動きをなめらかにしています。
半月板損傷は、このクッションが裂けたり欠けたりした状態です。変形性膝関節症は、関節軟骨がすり減り、骨の形や関節のすき間が変化していく状態と説明されています。傷む場所も、進み方も異なります。
半月板損傷に多い症状の出方
半月板損傷では、次のような訴えが多いとされています。
- 膝を深く曲げる、ひねる動作で鋭い痛みが走る
- 歩いている途中で「引っかかる」「ひっかかって外れる」感じがある
- 階段や立ち座りなど、特定の動作でだけ痛む
- 膝の内側または外側の、関節のすき間に沿った押さえると痛む場所がある
- スポーツ中や踏ん張ったときに、受傷のきっかけがはっきりしている
若い方では、スポーツでのひねりが引き金になることが多いとされます。一方で中高年では、はっきりしたきっかけがなく、しゃがんだ拍子に傷むこともあると考えられています。
変形性膝関節症に多い症状の出方
変形性膝関節症では、痛みの出方がもう少しゆるやかです。
- 1朝起きたときや、座っていて立ち上がるときに痛む
- 2歩き始めの数歩がつらく、歩いているうちに軽くなる
- 3長く歩いたり、夕方になると重だるくなる
- 4正座がしづらい、膝が最後まで伸びきらない
- 5膝の内側が張り、O脚が目立つようになってきた
「動かし始めの痛み」が目立ち、少し動くと楽になる。これが変形性膝関節症で語られることの多い経過です。進行にともなって、腫れや水がたまることもあります。水については膝に水がたまるのはなぜ?考えられる原因と抜いたほうがよいのかの考え方でも触れています。
両方が重なることは珍しくありません
違いを並べると別物のように見えますが、実際には重なっていることが多いとされています。
半月板はクッションですから、傷んで働きが落ちると、関節軟骨にかかる負担が増えます。逆に、関節の変化が進んだ膝では、半月板そのものも傷みやすくなると考えられています。
そのため、画像で「半月板の傷みも、関節のすき間の狭さも両方ある」と説明される方は少なくありません。大切なのは病名の区別だけでなく、どの動作で膝に負担が集まっているかを知ることだと考えられます。階段での痛みについては階段の上り下りで膝が痛むとき|下りで痛む理由と負担を減らす歩き方もあわせてご覧ください。
医療機関での検査でわかること
レントゲンは骨の形や関節のすき間を確認するのに適しています。ただし、半月板や軟骨そのものは写りにくいとされています。半月板の状態を詳しく見る場合には、MRI検査が用いられることが一般的です。
画像でどこまで調べるかは、症状の経過や日常生活での困りごとによって判断されます。まずは整形外科で身体の状態を確認してもらうことが、その後の見通しを立てるうえで役立つと考えられています。
日常生活で膝の負担を減らす工夫
どちらの状態であっても、膝にかかる負担を整える視点は共通していると考えられています。
- 深くしゃがむ、正座するなど、膝をねじる姿勢を減らす
- 太ももの前後の筋肉を、痛みのない範囲で動かしておく
- 股関節と足首をよく動かし、膝だけに動きを集中させない
- 靴底の減り方を確認し、足元の安定を整える
- 体重の増減や、長時間の立ちっぱなしを見直す
膝の痛みは、膝だけの問題ではないこともあります。股関節や足元の使い方が関わる例はランニングで膝の外側が痛い|ランナー膝と股関節・足元・フォームの関係でも紹介しています。
清水接骨院での考え方
清水接骨院では、痛む膝だけを見るのではなく、姿勢、股関節や足首の動き、筋肉の緊張、そして足元の荷重のかかり方まで身体の状態を確認します。負担が膝に集まってしまう理由に目を向けることを大切にしています。
施術は、強く押したり無理に関節を鳴らしたりしないソフトな手技で行います。筋膜や筋肉、骨盤のバランス、身体全体のつながり(運動連鎖)の考え方をもとに、膝が動きやすい状態を目指します。施術後には、ご自宅でできるセルフケアや生活のなかでの工夫もお伝えします。足の測定(フットプリント)やインソールのご相談も承っています。
施術を受けるより先に医療機関での確認が必要と判断した場合は、施術を行わず受診をおすすめしています。効果には個人差がありますので、その都度お身体の状態を確かめながら進めてまいります。
日暮里・舎人ライナー高野駅から徒歩5分、扇大橋駅から徒歩6分の完全予約制です。施術はすべて院長が担当いたします。膝でお困りの際は、半月板損傷のページ、変形性膝関節症のページ、膝の痛みのページもあわせてご覧ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の症状の診断や治療効果を保証するものではありません。症状が強い場合や長く続く場合、しびれや筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関を受診してください。
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コラム一覧参考情報
このページの一般的な説明は、公的機関・学会が公開している次の情報を参考にしています。症状の判断や診断については、医療機関にご相談ください。
- 変形性膝関節症/ 公益社団法人 日本整形外科学会「症状・病気をしらべる」
最終確認日:2026年8月31日


